ジギタリスレコード


『牧』DIGIT-1

桂牧名義の記念すべきファーストソロアルバム。

2004年オフノートからのリリース。

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桂牧が造型する別世界音楽。ジギタリスから16年。桂牧がセルフプロデュースで作り上げた白日夢にも似た別世界からのメッセージ。「自宅での多重録音で心ゆくまで作り込まれた音は、完成されたポップソングであると同時に、生活観や生命観を色濃く映し出し、日々翻弄される小さな存在と根をはり葉をつける開放感にあふれた存在がひとりの中で同居していることを伝えている。」(ライナー引用)2004年作品

 


『BGS』DIGIT-2R

インストルメンタル音楽に実験的に取り組んだ最初のアルバム。個人レーベルとして2005年CDRでリリース。

限定生産終了、廃盤。

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「山の日常」

大きな湖を望む山麓の、とある某友人宅。

庭にテントが張られている。

日がなそこで過ごす幸せ。

うっすらと四季の詰め込まれた山の一日。

絶え間ない鳥の声、虫の羽音、

木々のざわめきに水上スクーターのエンジン音。

静寂という名の聴こえない音が、そこでは聴こえた。
(ライナーより)


『BGN』DIGIT-3

東日本大地震を含む長い沈黙後、2016年5月大阪天下茶屋k-base in カエルハウスにおいて行われた桂牧初の写真展のために用意した会場用BGM音楽を元に新たに製作し直した本格的インストアルバム。

2017年9月25日発売。

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異能の音楽家・桂牧。前作『牧』からおよそ13年ぶりの新作『BGN』は快心のインストアルバムに仕上がった。前作同様本作もまた、桂牧ただひとりによる多重録音。本ライナー文で桂牧自ら語っているように、ここに並べられた音楽はすべてポスト「3.11」がしたたかに意識されている。2011年に東北地方を中心に東日本を襲った未曾有の大地震は人々の営みに甚大な被害をもたらし、被災者一人ひとりの心にも大きな傷痕を残していっただろう。あの日からすべてが変わってしまった、人をとりまく環境世界も、心象の風景も…。BGN(=Back Ground Noise)はわたしたちのウチソトで鳴りつづける「怒りと響き」の集合体である。本作は自然と人工が軋みながら発するノイズに身を浸しながら綴った異能の人・桂牧による同時代音楽ノートなのである。アナタの「心の店」でいつまでも鳴りやまない至高のBGNをどうぞ。2017年作品。


他レーベル


ジギタリス『ジギタリス』-F.M.N. SOUND FACTORY(現在廃盤)

 1986~87年に制作。1987年自主制作盤として発表のアナログ盤の復刻CD。当時京都大学西部講堂を中心に活動した劇団ZIGIの音楽(音楽監督は桂牧)をもとに西部講堂内で録音された。

 劇団全員で演奏、ジャケット制作。

 

オープンリール8trMTR入手。録音からジャケットまで、全て自前でやるということのきっかけとなったと思う。

 

 どこか遠くから聴こえてくるような、曖昧な、懐かしき「未来」。